野良犬や野良猫の処分が減っている

駐車場から出ようとすると、車の下から野良猫が飛び出してきてビックリしました。

 

偶然なんですが、昨日も同じようなことがありました。しかし、昔と比べると野良猫や野良犬って、ずいぶん減ったと思います。動物愛護も環境省の管轄なので、ちょっと調べてみました。☞ 参照Webサイト「環境省自然環境局 動物の愛護と適切な管理」

 

犬・猫の引取り数と譲渡数の推移
犬・猫の引取り数と譲渡数の推移

左上のグラフが、全国の犬と猫の引取り数の推移です。

平成28年度のデータで、犬が4万1千頭、猫が7万3千匹となっています。平成元年と比べると1/10くらいになっています。

 

犬や猫が引き取られるというのは、飼い主が飼えなくなってというのは少ないので、野良になる犬や猫が減っているということです。とてもよいことだと思います。

 

この結果、平成元年では引き取られた犬や猫の96.8%が殺処分されていたものが、平成28年度は49.2%とついに50%を切りました。

 

左下のグラフが、全国の犬と猫の返還・譲渡数の推移です。

犬で3万1千頭(引取りの75%)、猫で2万7千匹(引取りの37%)が返還あるいは譲渡されて、殺処分を免れています。

 

猫の返還・譲渡率が犬と比べて低いのは、引き取られる猫の70%が幼齢、つまり生まれたばかりの赤ちゃん猫という事情があります。犬のほうは逆に83%が成熟した個体です。

猫は繁殖力がとても高いのです。交尾すると妊娠する確率がとても高く、一回の出産で4~6匹の赤ちゃん猫が生まれます。また、子猫は6か月くらいで成熟しますので、1匹の雌猫がいると1年間に産まれる子猫と孫猫の数が50匹になるようなこともあります。ネズミ算ならぬネコ算です。

今は、ちょっとした猫ブームになっているようです。猫の幸せのためには、野良猫を放置しないで引取りをして、去勢や不妊の処理をきちんとやってあげるのが大切ですね。