クジラとカバは親戚でラクダとも近い

ラクダについて調べる必要があって、哺乳類の系統図というのを眺めていました。

 

なぜ、ラクダか? は、ちょっと置いときまして、ラクダは哺乳類ー鯨偶蹄目ーラクダ亜目ーラクダ科に属しています。鯨偶蹄目には、ラクダ亜目とウシ亜目とイノシシ亜目とクジラ類(クジラ目とカバ科)の4つがあります。

 

鯨偶蹄目の系統図
鯨偶蹄目の系統図

クジラ類には、クジラ目とカバ科があります。クジラ目は、ヒゲクジラとハクジラ(イルカの仲間)に分かれます。

クジラやイルカとカバは共通の祖先から分かれて進化したことがわかっています。

 

クジラとカバは親戚というか、学問的には姉妹の関係にあります。カバが進化してクジラになるわけではありません。

サルが進化してヒトになるのではないのと一緒です。

 

クジラとカバの共通の祖先は、ウシ亜目と共通の祖先から分かれて進化しています。ウシ亜目には、ウシの他、シカやヒツジやキリンなどが含まれてます。

さらにそのご先祖はイノシシやブタと共通で、もう一つ遡るとラクダとも共通です。

クジラとウシは近い親戚で、ブタは少し遠くなり、ラクダは遠い親戚です。

 

クジラは言うまでもなく海の王者です。一方で、ラクダは砂漠の賢者です。

水の中を自由に泳ぐクジラと、水のある環境では弱ってしまうラクダ(逆に言えば、水が無いと生きていけないクジラと、乾いた世界で生きるラクダ)です。

この進化の過程は、約6500万年を掛けて進んでいったということです。ラクダとクジラの共通の祖先って、どんな姿だったのでしょうね?