アメリカ人のデータが日本人に当てはまるはずがない

健康とか病気とかの話題で、アメリカの調査ではこうだと言われても・・日本人には当てはまるはずがないように思うのです。

 

人種も遺伝的な特質も違うのですし、身体のサイズも構造も異なります。これは、生活スタイルが非常に違うことでもあるので、データに互換性があるとは全く思えません。テレビに出る専門家?さんが、いつも欧米の調査データを引き合いに出されるのが少し気に入りません。

 

日米比較(ともに2013年のデータ)
日米比較(ともに2013年のデータ)

日本人とアメリカ人の平均体重を比較すると、男性が64kgと87kg。女性では53kgと74kgだそうです。男性で35%、女性では39%も重いです。

 

農林水産省のウェブサイトに、国民1人当たりの供給食料というデータがあったのでエクセルで表にしてみました。

国民1人が1日に摂取している熱量は、日本人が2423kcalで、アメリカ人は3509kcalです。身体が大きいので、摂取カロリーも多くなるわけですが、アメリカ人は日本人より45%多くの熱量を摂取しています。

 

この熱量を摂取している要素が、日本人とアメリカ人ではかなり異なります。グラフを見て大きな違いは、アメリカ人は牛乳や乳製品を日本人の3倍以上摂取していることです。アメリカ人は1日1人当たり281g(日本人は88g)です。

 

この他、アメリカ人/日本人の摂取比率では、いも類が2.59倍、肉類が2.52倍、果物類が2.21倍、油脂類が1.73倍、砂糖類が1.67倍と多くなります。

一方で、魚介類は0.44倍、卵類は0.74倍、豆類は0.86倍とアメリカ人の摂取量は少なくなります。また、穀類は1.00倍、野菜類は1.08倍ですから、相対的にはアメリカ人の摂取量は少なめということになります。

 

これだけ基本的な食生活に違いがあるのですから、アメリカ人にとって健康によいと評価された薬品や食品が、ただちに日本でも効果があるとはいかないように思います。