ホウレンソウは言葉だけじゃない

サッカー、ワールドカップもベスト4が決まって佳境に入ってきました。

 

日本代表では長年キャプテンとしてチームを引っ張っていた長谷部誠選手が代表からの引退を発表しました。グループリーグ最終戦、ポーランド戦の後半の戦いで長谷部選手のキャプテンシーの大きさが改めて認識できました。

ワールドカップ2018
ワールドカップ2018

サッカーの試合では、大勢の観客が大音量で応援します。ピッチ上の選手は、それぞれに興奮していてます。監督やコーチは決められた枠の外には出ることが叶いません。

 

こうしたなかで、コミュニケーションをとるのは容易なことではありません。そこで、事前の練習で、フォーメーションや役割などをきちんと決めておきます。これは事前命令と言われるものです。

 

それでも、試合中に選手がキャプテンや他の選手とホウレンソウしている場面が映ります。ここは、どういう守備をしたらいいのか?とか、俺は右に行くから左を頼むとか、相手のチームがこう動きそうだとか・・です。

伝達手段としては、言葉(声)が一番でしょう。試合終了後のインタビューで一番声が枯れていたのが長谷部選手でした。しかし、言葉だけでは伝わらないので、身振り手振りでの伝達が盛んにおこなわれます。長谷部選手の身振り手振りは、大きくてわかりやすいですね。

 

ここで重要なのは、本当に伝わったのかという確認です。どうしたらいい?と尋ねた場合は、こうしろ!という返事が無ければ伝わっていないことは明らかです。

俺は右に行くから・・と伝えたのに相手に伝わっていなければ左はがら空きになって危険です。伝えた相手からのOKの返事が無ければ動けません。

 

このホウレンソウがきちんとおこなえるチームが、勝ち残るのだと思います。日本に勝利したベルギーの選手も、事前命令だけで動いたわけではなく、その場のコミュニケーションが功を奏したように見えます。

工場でもクレーン運転の合図のように言葉以外のコミュニケーション手段があります。どんな場面でも、伝えること、確認することが大切です。