地方の町が再生するチャンスは滅多にありません。公共施設の建替えは活かしたいですが・・
宇部市役所は本棟が昭和33年に建築ですから60年が経っています。(その後、昭和55年まで順次増築されています。)老朽化しており、新庁舎が必要なのは確かです。
このため、新庁舎建設の検討は20年以上も続けられていました。今年の3月に基本計画が完成して、現在地に建て替えすることが決定しました。総工費は約113億円です。
山口県内では、新下関への移転が期待されていた下関市役所も現在地で建て替えになりました。現在工事が最終段階の周南市役所も現在地での建て替えです。新山口への移転が約束されていたはずの山口市役所も現在地で建て替えとなりそうです。
宇部市役所も市内に種地はたくさんあるのですが、やはり現在地での建て替えです。
地方の町では、大きな投資が発生することは滅多にありません。公共施設の建て替えは数少ないチャンスです。効果を大きくするには、場所を変えることは有効です。しかし、なかなかチャンスを活かすことはできません。
いつもは市役所の近くに行くことはほとんどないですが、偶然このところ何回か通ったので何とも残念な気分になっています。もちろん現在地での建て替えにメリットがないわけではありません。ただ、大きな理由は面倒くさいからなんじゃないでしょうか?
Change is Chance と言いますが、60年に一度のチャンスだったのになぁと思います。
東京都庁舎が丸の内から新宿に移転したのは1990年のことです。新宿は未だに副都心と呼ばれますが、バブル崩壊後も独り勝ちを続ける大東京の発展のきっかけになったことは確かでしょう。もちろん、都庁舎そのものはいただけないですが・・。
まぁ、市役所以外にも建て替えが必要な公共施設はこれからも出てきます。少し違った視点でChallengeして欲しいと思います。