山口食べきっちょる運動

平成30年版の環境白書には山口県の事例が二つ掲載されています。

 

一つが53ページの「山口県における食品廃棄物の飼料化」という事例です。

山口県では年間19万トンの食品廃棄物が発生していて、現在はほとんどを焼却あるいは埋立処分している。この有効利用のモデル事業として、食品小売店から食品廃棄物を収集して飼料化し、養鶏場で利用して、産まれた卵を食品小売店に還元するというものです。

今後、この実証実験の結果を参考にして、本格的な循環をつくっていく予定です。

 

もうひとつが、84ページの「山口食べきっちょる運動」です。

家庭や学校給食の食べきりは当然ですが、懇親会なんかで大量の食品が残っている光景はよく見ます。日本人の美徳なのか、話しかけられると食事は置いておいて会話に没頭するとか、自席を離れて上司のところに挨拶に行ったまま戻らないとか、よくあります。

もったいない話ですが、後輩や若手社員などは食事より会話優先の雰囲気を出さないといけません。このため、懇親会の後で改めて食事するといった奇妙なことがおこります。

 

そこで「山口食べきっちょる運動」です。懇親会(酒宴)バージョンで幹事さんへの”4つのお願い”があります。目玉は「30・10(サンマル・イチマル)運動」といいます。

一、注文は適量で ・・ 例えば女性比率が多ければ量を控えるなど。

一、開宴後30分と終宴前10分は自席についてモグモグタイム。

一、料理が残ったテーブルから残っていないテーブルに料理を移動。

一、「食べ(飲み)残ししない」と声を掛ける。

 

きれいに、しっかり食べきることが、地球の未来に貢献します。