見えていないことに気付かない

眼科検診で視野測定をしてもらいましたが、見えていないことには気づかないものです。

 

盲点を調べる
盲点を調べる

小学校の理科の時間に上のような図を使って盲点について学んだことがあると思います。

左目を閉じて、右目だけで上の十字を見ながら、目を離したり近づけたりすると、突然●印が消えて真っ白になります。

あらためて、やってみたのですが本当に不思議ですよね。これが盲点です。

 

人の目には120万本の視神経があって、直接大脳とつながっています。眼の内側は脳の一部なんですね。その視神経が束になって眼から脳に向かう場所が盲点です。盲点となって見えていない面積は、全体の7~8%にもなるそうです。しかし、全く気づきません。

 

何となく、右目と左目があるので、双方が補完しあって気づかないのかと思っていました。ところが、片目をつぶってみても、やはり全部の景色がきれいに見えています。

つまり、見えていない部分を脳が補って、見えているように勘違いさせているわけです。自分の目だからといって、信じてはいけません。隠れた真実があるかもしれません。

 

眼科検診は毎年ではないのですが、50歳になってからは、ときどき受けています。眼は生まれたときから老化というか硬化が始まるそうです。120万本の視神経も少しづつ傷んで途切れていきますが、再生することはありません。だんだん見えなくなっていくばかりですが、仮に半分(50%)以上見えなくなっても、自分では気づかないそうです。

 

会社がビジネスで成功するには、顧客が見えていないところ(盲点)に何があるのか気づくことです。あ~!、そんなものが手に入るんだと気づかせることができれば、欲しくなります。

やはり、その感性は若い人に頼るほうがよさそうです。

年齢とともに、自分では見えていると思っていても、脳が経験で補完しているだけという部分が拡がっていることを自覚しましょう。