工場の天井は高いほうがいい

機械部品をつくる工場なんですが、とても天井が高いのです。天井の高い工場は素敵です。

 

工場の天井
工場の天井

突然なんですが、実は私、「工場の天井は高ければ高いほどよい!」と考えています。

 

人生の半分を工場で過ごした身として、身に染みている感想です。

もちろん、天井が高いということは建設コストが嵩みます。必要以上に天井を高くする必要はない!とか、コスト対効果を考えるべきだというのは正論です。しかし、それでも天井は高ければ高いほうがいいと思います。

 

これまで、天井が低くて困った経験は数え切れません。比喩でなく本当です。一方で、天井が高くて困ることは一度もありませんでした。

 

もちろんクリーンルームなどでは、天井が高いのは室内容積が大きいので空調費用がかかるということはあるでしょう。それでも、可能な限り天井は高いほうがいいです。建築基準法の制限とか、いろいろ法的な縛りもありますが、その範囲で最大天井高を確保したいです。

 

高い天井を低くすることは簡単です。天井の下に吊天井を設けたり、架台を組んで二層にしたりすることができます。以前は照明の問題(高さが2倍なら床面照度は1/4)がありましたが、LED照明の性能が高まったことで随分解消されました。

 

初期投資の差は、完成後の使い勝手で埋められると思います。後悔しないように工場の天井は高めに計画することを推奨します。