カスハラにどう対応するのがベターか

カスハラは、「消費者による自己中心的で理不尽な要求」のことです。カスタマー・ハラスメントの略です。

 

カスハラ
カスハラ

いわゆるクレーマーです。理不尽な要求をしてきたり、恫喝や脅迫をおこなうので何とかしたいのですが、相手が一応は顧客なので対応が難しいです。

 

あるお店が、初めてのお客さんから機械の改造を依頼されたました。費用は高額(約60万円)ですが、両者で納得してを注文を受けて作業をおこないました。作業完成後に、これでよかろうとなって、お客さんは機械を持ち帰りました。

ところが、お客さんのほうから改造の出来映えが気に入らないので支払いをしないという連絡がありました。

お店の方は困ってしまって、何度も連絡するのですが、埒があきません。逆に、大声を出して罵倒されたり、他のお客さんの前で酷いことを言われたりで、商売に差し障りがでそうです。

 

 

お店の方では困ってしまって泣き寝入りするしかないと思っていたところ、同業のお店の人から、「あいつにはうちもやられた」という話を聞きました。これは、放っておけないとなって弁護士さんに依頼したところ、直ぐにお客さんのほうから支払すると連絡があったそうです。

相手のほうも、法的措置をとられるなんて考えていなかったようです。”めでたし、めでたし”かというと、そうでもなくて弁護士さんに25万円の費用を払うことになったそうです。

 

ハラスメントの認定は難しいですね。セクハラやマタハラのように、被害を受けたと感じた人がいたら全部ハラスメントという、ちょっと無茶苦茶にハードルの低い認定もあります。

職場のパワハラなどは、業務指示と嫌がらせの境目は難しいかも知れません。

 

ましてや、カスハラだとお客さんの要望と嫌がらせの違いを見極めるのはもっと難しいですね。今回のように、別のお店に対して同じようなクレームをつけて、不当な要求を繰り返していたという事実がわかるくらいしかなさそうです。

これも、偶然わかったわけですが、同業者と情報共有するなんてことも、プライバシーの問題もあってできません。なかなか悩ましい問題です。