錦帯橋の桜は多様で美しい

トリップアドバイザーの日本の桜ランキングで、錦帯橋は13位だったのですが、あるサイトで山梨県にあると勘違いしているのをみて、ちょっとがっかりです。

 

錦帯橋の桜
錦帯橋の桜

錦帯橋は日本を代表する美しい木造の橋で、「日本三名橋」の一つです。

岩国3代領主の吉川広嘉が、延宝2年(1674年)に架けた橋ですから、もう少しで350年です。

ただし、木造部分は橋大工の代替わりごとに架け替えをされており、平成の架け替えは平成16年(2004年)におこなわれました。

 

錦帯橋が「木組みの技法」で造られていることは有名です。幅5mで延長200mの橋は、精密な木組みでつくられています。現代の橋梁工学の観点からも、独創的且つ合理的だと評価されています。

 

錦帯橋の周辺には、3000本の桜が植えられていて、ソメイヨシノ以外にも多様な種類があるので、とても美しいです。お隣の広島県大竹市で働いていた頃には、よくお花見に行っていました。

 

 

宮島と錦帯橋の観光客数推移
宮島と錦帯橋の観光客数推移

岩国市は米軍基地の再編などもあって、経済的にも活況です。ところが、錦帯橋への観光客数は伸びていません。

日本全体がインバウンド景気などもあって、観光客数を伸ばしているなか、山口県は低迷というか苦戦しています。

 

左のグラフは、岩国市と隣接する広島県廿日市市にある宮島の入島者数と錦帯橋の入橋者数を比較したものです。

宮島は10年間で300万人から450万人に1.5倍に増えていますが、錦帯橋は60~70万人で横ばいです。

 

山口県の観光振興策には不満があるのですが、来てみてもらえれば、素晴らしさがわかります。宮島口から錦帯橋はクルマで30分しかかかりません。

桜だけでなく、四季折々に美しい錦帯橋に、是非、足を延ばしていただければ幸いです。

 

「おいでませ、山口へ」