”魯酒薄くして邯鄲囲まる”の雰囲気です 

1年間揉み続けたら、線香の火でも大火にすることができました。国会議員とワイドショーは楽しそうですが、一般国民は大迷惑です。

 

邯鄲(直翅目の昆虫)
邯鄲(直翅目の昆虫)

「魯酒薄くして邯鄲囲まる」というのは、中国の戦国時代のことわざです。

 

戦国時代の初期は、春秋の覇者である楚の勢力がまだまだ強大でした。

あるとき、楚の宣王が諸侯を集めて会合を開きました。このとき、魯の共公は会合に遅れてきたうえに、持参した酒が薄くて不味くて飲めたものではありませんでした。

宣王はこれを怒ったのですが、共公は捨て台詞を残して、素早く自領へと引き上げました。この頃の魯は、既に衰退した小国でしたが、伝統があってプライドだけは高かったのです。何しろ、孔子が儒教を興し、中華世界の礼節の源になった国です。

 

完全に頭に来た宣王は、急いで兵を集めて、魯に攻めかかります。

 

魏の惠王は、以前から趙を侵略しようという野心を持って狙っていました。しかし、趙は楚と同盟を結んでおり、惠王としては楚の力が強いのでためらっていました。

 

思いがけず、楚が魯に攻め込んだのは千載一遇の機会です。惠王は、この期に乗じて大軍を仕立てて、趙に侵攻します。多くの時間を費やすことなく、趙の都である邯鄲は魏の兵に囲まれることになりました。

 

魯の酒が不味いのは、邯鄲の民には関係がありませんが、思いがけないとばっちりを受けたというわけです。一方の、梁の惠王にとっては、思いがけない幸運ということです。

 

「籠池澱みて官邸固まる」って感じですが、果たして惠王となるのは誰でしょうか?