意外に大きいOA機器の消費電力

ビルなどの省エネ診断の場合は、空調と照明が主で、給水やトイレなどが副という場合が普通です。しかし、歴史あるオフィスでは意外にOA機器の消費電力が大きいことがあります。

 

オフィス
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ビルなどのエネルギー使用量は、照明がLED灯に更新されている場合では、空調や換気が占める割合が圧倒的に大きくなります。そして、次が照明で、その次が水回りということになります。

 

したがって、省エネ診断の目の付け所は、空調に関わるところがメインです。

空調機そのものを更新するという提案もありますが、設定温度の管理や、遮光や断熱の工夫、換気量や熱交換の適正化などが省エネ提案の主な項目になります。

 

ところが、ある事例でオフィスの専有部分の電力の半分が空調と照明以外のコンセントから消費されているケースがありました。オフィスの場合、OA機器の数が多くて、しかも更新が遅れているような場合には、意外に消費電力が大きくなるようです。パソコンやプリンターなど手に触れる機器だけでなく、サーバーや電話交換機なども意外に電気を消費します。

 

もちろん、最新型では省エネの工夫が付加されているのですが、ちょっと前の機種を大切に使っているオフィスでは、もったいない電気の使い方になっているかも知れません。

 

そこで、OA機器がどのくらい電力を消費するのかを知りたいのですが、これが少々やっかいです。例えば、オフィスのプリンターは印刷しているときにはエアコン以上に1.5kWとかの大量の電気を使いますが、スリープ状態の待機電力は数Wとほとんど無視できます。

そこで、標準的な使い方をしたときの1週間の消費電力をTEC値(標準消費電力量)として表します。自動車のJC08燃費とかのように一定の基準で電力消費量を示したものです。

 

TEC値でみると、某社のデジタル複合機で2008年製と2015年製ではTEC値が4.8kWh/週から0.8kWh/週まで下がっています。何と85%も削減されています。

週に4kWh下がるので、50週/年で200kWhの削減です。金額としては数千円のコストダウンですが、印刷品質や速度などの機能も向上しているので更新を考えてもいいでしょう。

TEC値は商品カタログに記載されていますから、一度確認してみるといいですね。