北朝鮮の食糧事情(FAOSTAT)

韓国で開かれる平昌冬季五輪への北朝鮮の参加が決まったようです。

 

北朝鮮の美女応援団
北朝鮮の美女応援団

選手の参加は、参加に相応しい成績を残しているのはフィギュアスケートのペア1組(2人)だけとのことです。政府の代表団、音楽などの芸術団、それに何より美女応援団が訪問することで、韓国の男性方は喜んでいるという報道です。

 

そこで、気になるのは核・ミサイル開発による経済制裁が効果を上げているとか、昨年の北朝鮮は16年振りの大干ばつだったとか、そういう報道は正しいのだろうか?という疑問です。

 

FAO(国連食糧農業機関)が運営する世界最大かつ包括的な食料・農林 水産業関連のオンライン統計データベースが、FAOSTATです。その北朝鮮のところをリンクしてみます。

☞ http://www.fao.org/faostat/en/#country/116

 

1.人口は年率1%未満ではあるが増加を続けており、2016年では2541万人。特に都市人口の増加率が高く、同年では都市人口1556万人(61.2%)・農村人口985万人(38.8%)となっている。

 

2.栄養失調の人が1030万人(人口の40.8%)存在する。栄養失調の蔓延率は、金正恩体制になってからは高いレベル(よくないレベル)で横ばいを続けている。

 

3. 一人当たりの平均タンパク質摂取量が35g/日で動物性たんぱく質は10g/日に過ぎない。日本人の場合、必要摂取量が男性で50g/日・女性で40g/日とされているので、それよりもかなり低い。

 

以下は省略しますので、FAOのサイトを眺めてみてください。

国連の統計と美女応援団の派遣がなかなか結びつかないですね。