機能性を謳って、チョコレートが好調!

最近、機能性チョコレートがいろいろ販売されていて、ときどき買います。

 

機能性チョコレート
機能性チョコレート

カカオポリフェノールをたくさん含むチョコレートが人気です。ポリフェノールは、血圧を下げて動脈硬化を予防することが期待されています。また、ストレスを抑制して、皮膚の老化を防ぐといった効果もあるそうです。

 

更に、機能性を付加したチョコレートも販売されています。例えば、食物繊維を添加したり、乳酸菌を加えたりしたものがあります。写真の商品は、ストレス緩和作用のあるGABAという成分を付加したものです。逆に、砂糖を使わないノンシュガーチョコレートも各種販売されています。

 

健康によいということが広がって、チョコレートの生産や消費が伸びています。

 

チョコレート生産/消費の推移
チョコレート生産/消費の推移

左のグラフのように、一人当たりの年間消費が2.07kgとなっていて、右肩上がりです。

 

最新の家計調査で、県庁所在地毎のチョコレート消費金額をランキングにすると、山口市は全国3位に入ります。

1位 札幌市(10,173円)・2位 福島市(10,101円)・3位 山口市(9,887円)、以下4位 津市・5位 仙台市と続きます。

 

それでも、世界的に見れば日本のチョコレート消費は少ないようです。国際菓子協会の調査によれば、ドイツでは一人当たり年間消費が11.7kg・スイスが10.2kg・ノルウェーが9.4kgとなっています。欧州のチョコレート好き国民は、日本人の5倍も食べているということです。

また、インドや中国なども経済が豊かになるにつれてチョコレート消費が大きく伸びています。

 

国際的にチョコレートの需要が増加したことで、原料のカカオ豆の生産量は10年間で約100万トン増加して、2017年には約470万トンとなりました。

この470万トンのうちの200万トンはコートジボアールで、100万トンがガーナで生産されるなど、西アフリカが世界の75%を占める主要な産地です。このカカオ豆の生産量の増加が、現地の農民の低賃金での過重労働で支えられているという指摘があります。

これも考えないといけない課題です。