特定計量器としての非液血圧計

ご無沙汰ですが計量ネタです。昨日、血圧のことを書いたので関連です。

 

アネロイド型血圧計
アネロイド型血圧計

最初に、このブログではお馴染みですが「特定計量器」のおさらいです。

「計量器」とは、物質の状態の量をはかる機械又は装置のことです。物質の状態の量とは、長さ、質量、時間などのことです。

計量法で規制の対象となる計量器を「特定計量器」と言います。行政コストを掛けて、検定をおこなう必要がある計量器です。特定計量器は、検定に合格した者でなければ取引・証明に使うことができません。

 

 

特定計量器である血圧計は、アネロイド型血圧計です。「アネロイド」とは、液体を使用していない(非液)という意味です。よく、病院でみるような水銀柱の高さで血圧を測るものは医療器具であって計量器ではありません。

 

特定計量器であるアネロイド血圧計には検定証印があります。この検定を受けたもので測定した血圧だけが証明に使用できます。検定証印(あるいは基準適合証印)のない血圧計を証明用として販売したり、譲渡することは違法です。

 

人体や健康に関する特定計量器には、他にガラス製体温計と抵抗体温計があります。というか、計量法で規定しているのは体温計と血圧計だけです。

医療と計量の重なりがここにあります。ちょっと、面白いでしょ。