三国志の三つのリーダーシップの型

今週は中国からお客さんが来られました。これにちなんで、三国志の三人の英雄からリーダーシップを学びましょう。

 

三国志の時代
三国志の時代

中国では紀元前200年頃から漢(前漢)の時代となります。およそ400年続いた漢(後漢)の時代は、今から1800年ほど前に終わります。

その後、中国は魏・呉・蜀の3つの国に分かれて覇を競い合います。魏を建国したのが曹操、呉が孫権、蜀が劉備です。

 

この三人の英雄のリーダーシップの取り方が、それぞれ異なることが物語の主題になっています。

曹操の「才」、孫権の「信」、劉備の「徳」と言われます。

 

北方の魏の曹操は、三国志では悪役ですが、実際はスケールの大きな人物で名君でした。人材の活用では、縁故や肩書にとらわれずに、能力のある者・功績を上げた者を重用しました。このため、部下は曹操を信頼して忠誠を誓い、常に士気は高かったと言われます。

 

南方の呉の孫権は、信念の人です。人材の活用では、その優れたところを活かし、劣ったところには目を閉じました。とにかく部下を大切にして、長所を引き出して活用させることにこだわりました。このため、危機に際して、部下は結束して立ち向かったと言われます。

 

西方の蜀の劉備は、徳を以って国を治めました。劉備の軍師が諸葛孔明ですが、三顧の礼を尽くして招いたというのは有名な話です。人材の活用では、劉備の公明正大で慈悲に溢れる人柄を慕って部下が集まり、協力して戦ったと言われます。

 

現在の経営者のリーダーシップでも、曹操型・孫権型・劉備型のどれかに当てはまると思います。あなたは、どのタイプでしょうか?

参考までに、最も勝率の高かったのは曹操で、負けが続いたのは劉備です。