山口市でも油断すると昼食難民になる

山口市にだってオフィス街はあるんです。油断すると昼食難民になるんです。オヤッ?

 

昨日の日経の春秋に、中原中也の「正午 丸ビル風景」という詩が紹介されていました。

 

あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ

ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ

月給取の午(ひる)休み、ぷらりぷらりと手を振つて

 

東京の昼食休憩は確かにこんな感じです。人はたくさんいますから、店もたくさんあります。

そんななかでも繁盛店とそうでもない店に分かれます。個人的な見解ですが、繁盛するポイントは、味ではありませんね。先ずは「早い」ということです。

 

十二時のサイレンでぞろぞろぞろぞろ出てきた月給取りの最大の希望は、遅くとも12時40分までにオフィスに戻ることです。午後の仕事が1時に始まるとしても、コーヒー一杯・タバコ1本、女性ならお化粧直しの時間が必要です。

 

繁盛する店は、お客を店頭で見つけると素早く席に着かせて、注文を聞きます。逡巡する客には一番早く出せるメニュー(たいていは日替わり定食のうちのどれか)を推薦して、それに決めさせます。さっさと給仕しては、急き立てるように食べさせて、席を立たせます。回転率が勝負です。

 

(お昼)北九州テクノセンターの駐車場
(お昼)北九州テクノセンターの駐車場

 

 

たまたま先輩の診断士さんと、一緒に昼食に出ました。

山口市の正午には、ぞろぞろぞろぞろ出て歩く会社員は見掛けません。

コンビニやスーパーのものも含めて、弁当派が圧倒的多数なんだろうと思います。

 

オフィス街でも飲食店の数がとても少ないのです。店が無いから利用できないのか、利用者が少ないから店が維持できないのか。まぁ、両方なんでしょう。

実際、地方で飲食店を経営するのは大変です。利用者側は、狙いの1軒が休んでたら、たちまち昼食難民になってしまいます。

 

ところで、ときどき出掛ける北九州テクノセンターでは、駐車場に移動販売車(キッチンカー)が並んで昼食を提供することがあります。500円くらいでカレー・ラーメン・お好み焼き、といったメニューです。ちょっと面白いのでよく利用します。

九州は屋台文化圏なので、キッチンカーをよく見ます。(統計的に正しいかは疑問)

 

しっかりした店を構えて、飲食店を経営するのは大変です。初期投資もかかりますし、リスクも大きいです。キッチンカーなら、かなりハードルが低いようにも思うのですが、山口ではあまり見ません、許可を取るのが難しいのでしょうか? 

今度、山口県でもキッチンカービジネスが成り立つのか調べてみましょう。