長命な人は、押し並べて小柄である。という説があります。逆に言えば背の高い人は長生きしない。ということになります。出鱈目ですよ。
その証拠に、右のグラフに世界の国々で平均身長と平均寿命の両方がネットで公開されていた57か国の相関を示します。
明らかに、背の高い人の方が寿命が長いことがわかります。
そもそも健康な人ほど背が高いのですから、長命なのが当然じゃないですか・・!
まぁ、既にお気づきかと思いますが、フェイクニュースのつくり方の典型的なものです。
グラフそのものにはウソはありません。
しかし、平均身長の高い国1位から24位までは、欧州21か国とアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドです。
一方で平均身長の低い国はアフリカ・中南米・南アジアです。統計のあった57か国中でアフリカは8か国ですが、そのまま平均寿命の短い国の1位から8位です。
つまり、平均身長と平均寿命には関係がなくて、経済や社会の発展の差異というわけです。
小柄な人が長生きという説は意外と説得力があります。
きんさん・ぎんさんも小柄(多分130㎝台)でしたし、泉重千代翁も150㎝はなかったと思います。一方で、大柄な人の代表である力士には短命な人が多く、千代の富士も北の海も還暦直後に亡くなっています。
大きな体を維持するにはエネルギーをたくさん消費するのだから、早くエネルギーを使い果たすのは当然じゃないですか・・!
まぁ、これもフェイクですよね。短命な力士は、生活習慣に問題がある場合が多いですし、横綱を張って協会の重役などを務めるとストレスも大きいでしょう。一方で、きんさん・ぎんさんや重千代翁のほうは、年を取って身長が縮んだわけで、若いときはそれなりの上背があったそうです。
まとめると、長生きには健全な生活習慣を維持することが大事ということです。ちょっと安直な結論で、すみません。