群馬県でヘリコプターが墜落炎上して4名が亡くなりました。今年は死亡者が出る航空機事故が多発しています。
航空機の事故は発生すると死亡事故につながるものの、思うより件数が少ないことが知られています。このため、自動車よりも安全な乗り物だなんて言われます。
しかし、今年は航空機事故のニュースをよく見るような気がします。
ヘリコプターの事故では、3月に長野県の消防防災ヘリが墜落して9名が亡くなるという大事故がありました。
6月には富山でセスナが墜落して4名死亡という事故もおこっています。
今日現在で、今年(平成29年)の民間航空機事故での死者数は21名です。これは、平成10年以来の多い人数です。
航空機事故に限らず、事故には何らかの原因があります。そして、事故が続くときには何か共通の原因がある場合があります。
今回のヘリコプターは、飛行中にテールローターが脱落して、操縦ができなくなったのが墜落の原因ではないかと言われています。
航空機事故の原因を究明するのは困難だと思います。しかし、今回の事故や長野の防災ヘリ事故では、操縦者がその世界では著名なほどのベテランパイロットでした。富山のセスナ事故は、パイロットは資格取得後10年目の力量研修飛行だったそうですが、隣にベテラン教官が座っていたそうです。
機体のメンテナンスや点検に課題があるという懸念を拭い去れません。航空機事故の連鎖を断ち切るために、原因究明と効果的な対策を実施してもらいたいものです。