ISO14001 移行が進んでいない?

ISO14001の2015年版への移行期限が来年9月14日に迫っていますが、移行をした組織はかなり少ないようです。(正式な数字は無いのですが、2割未満かと?)

 

ISO14001移行
ISO14001移行

ISO14001に限らないのですが、各種の経営マネジメントシステム規格は、総じて曲がり角に来ています。

簡単に言えば、品質・環境・安全・労働・情報管理などのワンイシューのマネジメントシステムとしてPDCAサイクルを回していくことはできないということです。

 

 

例えば、環境マネジメントを進めることで、品質が向上し、安全が高まり、働き改革にもつながるようでなければならないわけです。これを逆に言えば、本業のマネジメントシステムをきちんと回すことで、環境も品質も安全も・・それぞれの領域で改善が図れなくてはならないということでもあります。

 

このため、ISO-14001の2015年版では、組織の本業である事業の改善と環境を一体化することが求められます。従業員が普通の仕事に集中することで、業績もあがり、自然と環境改善にもつながるようなシステムです。

また、「リスクと機会」という新しい概念が導入されましたが、このリスクは環境側面に限っていません。あらゆる経営上のリスクです。同様に、機会は組織が業績を上げるためのあらゆる機会(チャンス)のことです。

 

組織が利益を上げ、同時に世の中のためになるような経営をするということです。組織は、このためのマネジメントシステムとして何を選択するのかを考えています。

ISO-14001を移行して継続していくのか、他のマネジメントシステムに統合するのか、現場現実現状を考慮して独自に決めればよいということです。