計量の日記念「ふれあい計量塾」ご案内

計量記念日(11月1日)にちなんで、「ふれあい計量塾」が開催されます。

 

一社)山口県計量協会
一社)山口県計量協会

毎年11月1日は計量記念日です。経済産業省の四大記念日の一つです。

残りの三つは、電気記念日(3月25日)、発明記念日(4月18日)、貿易記念日(6月28日)です。クイズ王を目指すなら、必憶ですよ?

 

山口県計量協会では、10月22日にセミナーパークで開催される「ふれあいフェスタ2017」のなかで、「ふれあい計量塾」を開催します。お暇な方は、お越しください。

☞ 「ふれあいフェスタ2017」にリンク

 

さて、11月1日が計量の日と決まったのは、現行の計量法(新計量法)が1993年(平成5年)11月1日に施行されたことにちなんだものです。まぁ、大抵の記念日はこういうのがきっかけです。

 

”はかる”という行為は、大昔からおこなわれていたと思いますが証拠は残りません。はっきりしているものとしては、7000年くらい前のエジプトで天秤が使われていたことなどです。

古来の人が”はかる”ものの代表は”とき(時間)”と”度量衡”です。

「度」は長さ、「量」は容積、「衡」は重さです。度量衡を支配することは、税金(年貢:貨幣が無い時代は物納です)の徴収を通じて地域を支配することに通じます。王は度量衡の統一を目指します。

 

度量衡を法律として確立していた証拠が残っているのは、紀元前11世紀の中国で周という国です。度量衡を司る政府の役人を大行人と呼び、地方の役人を司市と呼びます。司市は市場を司るために、質人と呼ばれる役人に、現場を見回らせて規程の計量器(ものさし・ます・おもり)を使っているかどうか調べさせます。

更に、仲春と中秋の年2回は計量器の検定を国中で一斉におこなっていたようです。温度が安定している春分と秋分の日に検定をするなんて、とても科学的です。

 

日本で最初に度量衡が法律に定められたのは大宝律令(701年)です。1300年以上前ですね。その後、1590年代に豊臣秀吉が太閤検地をおこなって、日本全土で度量衡の計量単位が統一されました。

明治になって近代法制の度量衡法が施行(1891年=明治24年)され、1951年(昭和26年)に、度量衡法は計量法と名前を替えて公布されます。この計量法は旧法です。

現在の新計量法では、計量単位が国際標準(SI単位系)に統一されて、トレーサビリティ制度が確立しています。