繁盛店の憂鬱・・歴史から取り残される?

行列ができる繁盛店を経営していても、突然不安になることがあるのだそうです。

 

マツダスタジアム入場風景(デイリースポーツ)
マツダスタジアム入場風景(デイリースポーツ)

経営者は長年、美味しい商品づくりを研究して、素材を求め、調理法を開発しました。多くの人に、「うまい!」と言わせるだけの商品が完成して、満を持して開店しました。

 

お店は開店直後から評判になります。地域だけなく、全国的な人気となって、朝早くから行列が出来て、閉店までお客様が途切れることはありません。

2号店も開店したのですが、それでも捌ききれません。開店から数年を経過しても、毎日通ってくるおおぜいのお客様で、店の中も前の道路も溢れています。

 

そんなとき、経営者は突然不安になるそうです。最初に開発して提供した商品は、そのときの時代、人の流行というか考え方にピッタリ合っていた。つまり、時代のトレンドに合致していたから受け入れられたのです。

しかし、何年かを経過してみて、自分の店に来て下さるお客様とトレンドにズレが出てきたのではないか?と感じるそうです。ファンとかサポーターと言えるような固定客がついていますから、経営は順調です。しかし、お客様だけを見ていると、その後ろにある歴史の潮流といった見えないものの変化に気付かないのではないか?と憂鬱になるのだそうです。

 

「盛者必衰の理」とは、こういうところにあるのかも知れません。繁盛店の経営者には、少し俯瞰して鳥の目で世の中を見渡すことが大切なのでしょう。

 

余談ですが、繁盛している広島カープは、今夜も甲子園で阪神タイガースに快勝して(ジャクソンスマイルは見れませんでしたが・・)53勝30敗1分となって、阪神に8ゲーム差。

マツダスタジアムは連日満員でのチケットは売り切れです。スタジアムの開場は2009年で「カープ女子」が流行語になったのが2011年。観客動員が大きく伸びたのが2015年です。

さて、カープの経営者は歴史の流れをどうとらえているのでしょうか?