小さな店の挨拶は「いつもありがとうございます」

夫婦二人でやっているような小さなお店では、基本の挨拶は「いらっしゃませ」ではなく、「いつもありがとうございます」です。

 

いつもありがとうございます
いつもありがとうございます

イケメンのご主人と、かわいらしい奥様が夫婦二人でやっている小さなお店。製造担当のご主人の腕は確かで、どの商品も品質は素晴らしく、贔屓にしてくださる固定客もいます。

 

ところが、近所に人気の全国チェーンの大型店が新規開業しました。お客様の一部が大型店に流れたようで、売上が減ってきました。

対策として、期間限定セールや新商品の発売をするのですが、思うようにいきません。

 

こんなときには、原点に立ち返るのも効果的です。大きなお店と小さなお店では求めるものが違います。小さいお店では、いかにお客様のハートをつかみ、ハートを膨らませることができるかが繁盛の鍵です。

 

先ずは最初の挨拶からです。小さなお店の挨拶の基本は「いつもありがとうございます」です。この「ありがとうございます」は、店に足を運んでくださったことへの感謝です。購入してくださるかどうかは関係ありません。仮に1年ぶりに来たお客様でも挨拶は同じです。

 

昔の寿司屋さん風では、暖簾をくぐると「へい、らっしゃい。毎度あり。」ですが、もちろんお店の業容によってトーンは異なります。オーダーの洋品店やこだわりの菓子店などでは、落ち着いた雰囲気でお声がけします。

 

流行(ちょっと前ですかね)のメイドカフェで、「お帰りなさいませ、ご主人様」という挨拶がありました。これを口に出すのはまずいですが、気持ちはこの通りです。「当店にお帰りなさいませ、お客様。いつもありがとうございます。」

 

そして、そのときに作業をしながらで構わないので、主人がちょっと顔を向けて声を掛けるのです。レストランで、シェフが挨拶に来るのと同じです。

小さなお店は、お客様に特別な満足感を与える方法を、いつも考えて、いくつか持っておくことが大切です。