夫婦二人でやっているような小さなお店では、基本の挨拶は「いらっしゃませ」ではなく、「いつもありがとうございます」です。
![いつもありがとうございます](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sa3592213af7de219/image/i9d2fc09b060ee2d6/version/1499383889/image.jpg)
イケメンのご主人と、かわいらしい奥様が夫婦二人でやっている小さなお店。製造担当のご主人の腕は確かで、どの商品も品質は素晴らしく、贔屓にしてくださる固定客もいます。
ところが、近所に人気の全国チェーンの大型店が新規開業しました。お客様の一部が大型店に流れたようで、売上が減ってきました。
対策として、期間限定セールや新商品の発売をするのですが、思うようにいきません。
こんなときには、原点に立ち返るのも効果的です。大きなお店と小さなお店では求めるものが違います。小さいお店では、いかにお客様のハートをつかみ、ハートを膨らませることができるかが繁盛の鍵です。
先ずは最初の挨拶からです。小さなお店の挨拶の基本は「いつもありがとうございます」です。この「ありがとうございます」は、店に足を運んでくださったことへの感謝です。購入してくださるかどうかは関係ありません。仮に1年ぶりに来たお客様でも挨拶は同じです。
昔の寿司屋さん風では、暖簾をくぐると「へい、らっしゃい。毎度あり。」ですが、もちろんお店の業容によってトーンは異なります。オーダーの洋品店やこだわりの菓子店などでは、落ち着いた雰囲気でお声がけします。
流行(ちょっと前ですかね)のメイドカフェで、「お帰りなさいませ、ご主人様」という挨拶がありました。これを口に出すのはまずいですが、気持ちはこの通りです。「当店にお帰りなさいませ、お客様。いつもありがとうございます。」
そして、そのときに作業をしながらで構わないので、主人がちょっと顔を向けて声を掛けるのです。レストランで、シェフが挨拶に来るのと同じです。
小さなお店は、お客様に特別な満足感を与える方法を、いつも考えて、いくつか持っておくことが大切です。