JRに望む関門連携

山口県西部と北九州地区以外に住んでいる方には、信じられないほど不便です。

 

下関駅の看板
下関駅の看板

【2019/10/06修正 コメントに感謝です】

北九州に仕事で行くときには、自動車でなくて宇部駅からJRを使うことが度々あります。(仕事だけなら自動車だろう?って指摘もありますが・・)

 

JRで行く場合に信じられないほど不便なのは、下関駅と小倉駅で2度の乗り換えが必要なことです。

これは、本州(JR西日本)が直流電源を使用していて、九州(JR九州)が交流電源だからです。関門トンネルを挟んだ下関と小倉の間は交直流併用できる車両を使って運行します。

 

現在、関門連携として「下関北九州道路」の建設というプロジェクトが企画されています。

現在、本州と九州を自動車で結ぶのは「関門橋」と「関門国道トンネル」ですが、橋は使用開始から44年、トンネルにいたっては59年も経過していて、年中修理をして通行止めや通行規制になっています。そこで、「下関北九州道路」という第二関門橋ルートの建設の要請をしていますが、少額のボーリング調査をしたくらいで止まっていて目処は立ちません。

 

一方、もっとやばいのは「関門鉄道トンネル」です。このトンネルの開通は戦時中の1942年(昭和17年)です。すでに使用開始から75年目です。戦争中の日本の技術力に脱帽です。ちなみに、山陽新幹線が通る「新関門鉄道トンネル」は使用開始から37年です。

 

「関門鉄道トンネル」が使用できなくなると新幹線は代替にならないので、万一のときはバス代行なのでしょう。この「関門鉄道トンネル」について、あまり課題とならないのは下関~小倉(門司)間の利用者が少ないからでしょう。しかし、鶏と卵の関係もあります。例えば、新山口と博多の間に直通の急行や快速ができればどうでしょうか?旅客数も伸びるような気がします。

 

海底トンネルは世界でニーズがあるインフラ案件です。掘削ではなく、シームレスパイプを敷設するような新しい工法では建設コストが抑えられるかもしれません。

山口県の浮揚には、九州との連携を強化すること。さらにその先のアジアとの連携を模索することが有効な手立てのように思います。そのためにも、JRの関門連携ができないかなぁと期待しています。