博多港はクルーズ船寄港日本一

福岡に高速バスで出張しました。都市高速から博多港に停泊しているクルーズ船が見えます。

 

博多港のクルーズ船
博多港のクルーズ船

停泊しているのは、上海を母港とする中国の大型クルーズ船「QUANTUM OF THE SEA」です。総トン数16.9万㌧、全長348m、乗船定員4900人の巨大船です。話題のカール・ビンソンより大きいですね。

上海を出発して、長崎に寄港した後、博多に寄港。この後、上海に戻ります。

 

博多港はクルーズ船の寄港数で日本1位で、ほぼ毎日寄港しています。

 

外国クルーズ船寄港回数推移
外国クルーズ船寄港回数推移

右のグラフでわかるように、九州の主要3港(博多・長崎・那覇)へのクルーズ船寄港数は急激に伸びています。特に、博多港の伸びは驚異的です。一方で、横浜・神戸という日本を代表する港湾はそれほど伸びていません。

山口県は下関港(2016年は13回)、萩港(8回)などの合計です。寄港回数は、少しづつ増えています。

ちなみに、2013年に博多への寄港回数が減っているのは中国船が尖閣問題で急減したためです。

クルーズ船は大型のものだと、4000人以上のお客様がやってきます。朝下船して、夕方に乗船するので、10時間ほどの滞在になりますが、平均すると3~4万円の消費をします。つまり、「QUANTUM OF THE SEA」が博多港に来たことで1億5千万円くらいの経済効果があることになります。

 

中国からのお客様が多いのですが、一時期の爆買いは影を潜めているようです。キャナルシティが満杯ということもないようですし、福岡タワーも免税店に押し掛けるのではなく、景色を楽しむようです、オプショナルツアーで太宰府とか近郊にも出かけるようです。

博多は港湾施設や都市高速道路などのインフラが整っていて、集客できる施設も揃っています。在留中国人の数も多くて、中国語もかなり通じます。上海発4泊5日程度のツアーで気楽に来れる距離感です。

 

山口県も博多港を追いかけて、「クルーズやまぐち」を立ち上げて、クルーズ船の誘致をしています。

☞ 山口県ウェブサイト「くるーず山口」