カープ連敗脱出~弱気は最大の敵~

4連敗中だった広島カープが、8対7のグダグダな試合でしたがヤクルトに勝ちました。

 

早くも2度目の4連敗を喫していたのですが、これで20勝14敗(勝率.588)で堂々の2位ですから、そんなに悲観することもありません。今年のカープは、得点も多い(1試合平均5点)のですが、失点がとにかく多い(1試合平均4.3点)ので、疲れる試合ばかりです。

 

野球は点取りゲームです。試合数が増えると勝率はピタゴラス勝率に近づくそうです。

「ピタゴラス勝率=得点数の2乗÷(得点数の2乗+失点数の2乗)」

今季の広島カープで計算すると ”5.0^2÷(5.0^2+4.3^2)=.575”となり、およそ合っていますね。他のチームでも、同様におよそ合います。

 

カープの場合は得点は多いので置いときますと、失点が多すぎるのが問題です。失点と最も相関が高いのはWHIPという指標です。

「WHIP=(安打数+四球数)÷回数」で、1回当りの安打数と四球数の合計です。簡単に言えば、投手が打者を塁に出した数ですね。

下にWHIPと失点の相関を載せてみましたが、シーズン通すと、きちんとした相関があります。今年はまだ試合数が少ないので相関係数が少し低いです。尚、赤丸が広島カープです。

 

WHIPと失点の相関
WHIPと失点の相関

 

広島カープが優勝した昨年(2016年)は1試合平均の失点は3.5点でWHIPは1.26でした。今年は失点4.3点でWHIPは1.39です。WHIPは1.32を標準にして数字が低いほど良い評価になります。

WHIPは安打と四球から算出されるので、これを分解すると・・

昨年の1.26=安打で0.93+四球で0.33、今年の1.39=安打で0.92+四球で0.47です。

つまり、安打は昨年より少ないのです。四球の多さが失点の多さにつながっています。

 

黒田博樹(昨年の1回当り四球0.20)が引退して、ジョンソン(同0.27)が病気で離脱しているために若手投手中心のローテーションになっています。データの上からも、失点しないためには四球を出さないことです。津田恒美の「弱気は最大の敵」を心に、強気に攻めていって欲しいと思います。