中国の街の発展スピードは信じられないほどです

日本も高度成長期にはものすごいスピードで発展したのですが、それにしても中国の街の変貌は速くて画期的です。

 

中国の計画都市
中国の計画都市

この街を訪れるのは約10年振りです。

10年前には、街づくりが始まったばかりのころでした。建設済みのビルは数棟ありましたが、まだテナントは入っていませんでした。道路工事や水道管などインフラの整備工事が盛んにおこなわれていました。宿泊していたホテルも、部分完成で開業していて、お客さんもまばらでした。

 

10年経っての再訪です。街には高層ビルが立ち並び、幹線道路も完璧に整備されています。道路には立派な街路樹が育っていて、中央分離帯の植栽も美しいです。緑豊かな大きな公園が設けられていて、散歩やジョギングを楽しんでいます。街の人口は45万人ほどになったそうです。

 

未開発な場所に企画設計から始めてつくられた計画都市(ニュータウン)です。現在の中国では、このような都市が数多く作成されています。

  

こういう計画都市では、旧来の中国の街の印象は改めないといけません。人が歩くスペースは広くて綺麗で、凸凹もありませんし、ゴミも落ちていません。ちなみに、以前のように掃除をする人がいるから綺麗なわけではなく、ゴミを捨てる人がいません。中国名物だった、クラクションの音や、喧嘩しているかと心配になるような大声の会話や通話も聞こえません。走っているクルマも軽自動車やコンパクトカーでなくて、セダンやSUVでピカピカですから、荒い運転もできません。街は、静かで穏やかです。

 

この街には、日本人を含めて外国人はほとんどいないのですが、ローソンやウォルマートがありますから買い物もバッチリです。高速鉄道の駅もありますが、中心市街から少し距離があります。ちょっと不便ですね?と言ったら、そこまで市街が延びる計画だそうです。

農村から都市へ(農業従事者を工業・サービス業へ)という移動が必要な中国では、都市のキャパシティはまだまだ不足しているようです。

ときどき耳にする、中国不動産バブル論は、ちょっと違うような気がします。