東芝の臨時株主総会で半導体メモリの分社が決定

アメリカの原子力発電事業の多額損失を埋めるために半導体メモリ事業を売却する計画です。

 

報道の通りですから、それ以上のことはないのですが、大変厳しいことになりました。

小欄で詳しく書くのは憚られますが、東芝が臨時株主総会で示した資料を見て、ネット上のニュース速報を読んだ限りでは、再建への道は難しいようです。

「東芝 臨時株主総会」

☞ http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/pdf/tsm2017_assign.pdf

 

問題は、「ナゼ?」に対する説明がないことです。

1兆円を超える規模の損失が出ましたという説明はあっても、「ナゼ?」出たのかが今の時点でもわかりません。例えば、S&W社の買収は、誰が、どの時点で、どういう根拠で決定したのかは霧のなかです。まぁ、それを説明しても仕方ないということなのかも知れませんが、失敗を繰り返さないためには、検証する必要はあります。

 

また、半導体メモリ事業を分社するという意思決定の根拠も説明がありません。誰が、どういう経緯で決定したのでしょうか?同じく、説明しても仕方ないのでしょうが、この決定にどの程度の覚悟があるのかは伝えてもよいように思います。

 

「東芝が失敗した」のは確かです。失敗は誰しもします。問題は「東芝が失敗を繰り返す」ということです。

今回の臨時株主総会で「失敗はここで終わり」となるかを、多くの人が注視していました。

これは、「サザエさん」がどうなるのかなぁ?という人も含めてです。それだけ、東芝は大きな存在の会社です。どうか、頑張ってください。