がんばれ!ホワイト500企業

ちょっと前のことですが、2月21日に経産省が「健康経営優良法人(ホワイト500)」の第一回認定企業を発表しました。

 

電通の女性新入社員の過労自殺事件(本当は嫌がらせ~ハラスメントで傷害罪などの犯罪行為があったような気もしますが・・)が話題になりました。

そこで「健康経営」というものが注目されています。

 

会社で働く人が心身ともに健康であることが、生産性の向上につながり、会社の業績を上げることになります。また、健康な社員・健康な会社のブランド価値は高くなり、持続的な経営が可能になります。これが「健康経営」です。

 

経済産業省は「健康経営優良法人」の認定をおこなって、健康経営に取り組んでいる大企業500社を2020年までに認定する予定(ホウイト500)です。

その、第一回目の認定が2月21日にあり、大手企業235社が優良法人に認定されました。日本の名だたる大会社が認定を受けています。

 ☞ ホワイト500 認定法人のリスト

 

一方、健康経営が本当に重要なのは中小企業です。

そこで、今年から「健康経営優良法人:中小企業部門」が創立されて、初回の95社が認定されました。認定企業には、政府系金融機関が金利優遇をします。また、求人採用に対する公的支援を受けやすくなるような支援策があります。

少人数の中小企業では、一人一人の顔がわかって、全社一丸も容易です。健康でやる気にあふれた従業員で、生産性が高く強靭な会社をつくって欲しいと思います。

ちょっと残念なのは、山口県には認定企業がありません。

 

翻って、電通ですが、2015年まで厚労省から次世代育成支援法で定める子育て支援企業として「新くるみんマーク」認定をされていました。また、「仕事と生活の調和推進モデル事業」の「日本を代表する企業10社」にも選ばれていました。

電通の基本思想は『人が最大の財産』。「社員一人一人が心身の健康を保ち、働きやすい環境を実現するための活動を行っています」ということでした。

もちろん、基本思想は本気ではなく、認定に偽りがあったということです。

 

「新くるみん」も「ホワイト500」も、認定は基本的には自己申告です。調査票に調子よく回答すると、認定してもらえるかも知れません。調査票に記入しているのは、現場をよく知らない本社の管理部門だったりします。それでも、全社一丸で取り組めるようにしなければなりません。

 

健康経営優良法人の認定企業には、名実ともにしっかり頑張ってもらいたいところです。環境経営は比較的新しい概念ですから、早めに取り組んだことは企業価値を上げることにつながります。認定されて終わりではなく、継続的に取り組んでいってほしいものです。