倉庫火災と太陽光発電パネルの消火活動阻害

アスクルの倉庫火災がなかなか鎮火しません。恐ろしいことです。

 

もともと倉庫火災は恐ろしいです。

 

倉庫には可燃物がたくさんあります。<アスクルの場合は、大量の紙類や樹脂製品、スプレー缶なんかが保管されていたようです。>

 

倉庫には出入り口や窓が非常に少ない。<開口部は必要ないうえに、紫外線などによる商品の劣化を防止するにはないほうがよい。>

 

建物の大きさの割には従業員が少ない。<アスクルの場合は、5万5千㎡という敷地面積だそうです。当時、何人が働いていたのか分かりません。>

 

いったん火災になったら、大きな損害を被る場合があります。

基本は「火災予防」です。

 

それでも倉庫火災はしばしば起こります。倉庫火災は起きやすいのです。

たばこなど人的な要因や漏電などだけでなく、商品によっては自然発火とか粉じん爆発とかもあります。ときには放火の被害にもあいます。 

 

不幸にも火災が発生したら消火をしなければなりません。今回問題になっているのが、屋上に設置されている太陽光発電パネルが消火活動を阻害したということです。

このブログでも何度か書きましたが、屋根の上の太陽光パネルは要注意です。

 

太陽光パネルは勝手に発電しますから、活線部に放水消火をするとホースノズルに電流が流れて消防隊員に電撃を与えることになります。そこで、霧状放水しかできないとなると、初期消火が遅れます。また、建物崩壊の恐れという記事もありますが、これも太陽光パネルの設置が影響している可能性が高いです。

ちなみに、太陽光発電は普通は夜は発電しないのですが、火事の炎でも発電します。夜火事で感電して屋根から墜落なんかもあり得ます。ご用心です。

 

工場などの屋根に太陽光パネルを敷設している会社も多いでしょうから、消防活動上の注意事項を再確認しましょう。