多数の意見を尊重する

いよいよアメリカにトランプ大統領が誕生します。

 

ちょっと、今回のアメリカ大統領選挙をおさらいしてみます。

獲得した選挙人の数=トランプ304人:ヒラリー227人:その他7人

得票数=トランプ6,218万票:ヒラリー6,527万票:その他70万票

アメリカ大統領選は選挙人の数で決まるのですが、投票した人の数ではヒラリーが大幅に勝っています。

 

CNNの調査によると・・

性別では、男性がトランプに・女性がヒラリーに 投票した。

年齢では、40歳以上がトランプに・40歳未満がヒラリーに 投票した。

人種では、白人がトランプに・白人以外がヒラリーに 投票した。<これは大きな課題>

学歴では、低学歴がトランプに・高学歴がヒラリーに 投票した。

所得では、高所得者がトランプに・低所得者がヒラリーに 投票した。

支持政党では、共和党支持者がトランプに・民主党支持者がヒラリーに 投票した。

イデオロギーでは、保守がトランプに・リベラルがヒラリーに 投票した。

宗教では、キリスト教徒がトランプに・それ以外の宗教がヒラリーに 投票した。

住まいでは、田舎の人がトランプに・都市部の人がヒラリーに 投票した。

 

「田舎に住む学歴は低いが所得は比較的高いキリスト教徒の白人」がトランプ大統領を支持しているということです。

 

特に人種間の支持の差が気になります。

白人(人口比 72%)トランプ58%:ヒラリー37%

黒人(人口比 13%)トランプ 8%:ヒラリー88% ・・ 圧倒的です。

ラテン(人口比 6%)トランプ29%:ヒラリー65%

アジア(人口比 5%)トランプ29%:ヒラリー65%

その他(人口比 4%)トランプ37%:ヒラリー56%

 

トランプ大統領が貧困だと問題にしているのは白人であって、実際には非白人では仮に高学歴であっても更に貧しい生活をしている人がいます。この人種間の分断が、再びアメリカで起こればたいへんなことになります。

 

戦いは勝てば官軍で何でもできるということなのでしょうが、トランプ大統領を支持しているのはあくまでも少数です。巧みな戦略なのか、天の配剤なのかは分かりませんが、多くのアメリカ国民の意見を尊重する謙虚さがあればと期待をしてしまいます。