将棋の日・・先手有利は困りもの

11月17日は「将棋の日」です。囲碁でもチェスでも同じですが、先手が有利です。

 

囲碁の場合は、後手に6目半のハンデをつけます。コミと呼ばれるものです。

チェスの場合は、プロ同士の試合で先手の勝率が55~60%くらいだそうです。

将棋は比較的先手の有利が小さいのですが、同じくプロ同士で、先手の勝率は50~55%くらいです。

 

有名な棋士では、羽生善治三冠の通算成績は先手で731勝228敗(.762)、後手で626勝309敗(.670)です。

渡辺明竜王は先手で273勝115敗(.704)、後手で253勝149敗(.629)です。

やはり、強豪棋士でも先手のほうが勝率が高いですね。

 

プロのタイトル戦は、最初の1局は振り駒で先手と後手を決めます。記録係の若い方(第三者)が、歩を5枚放り投げて表(歩)が多いか、裏(と)が多いかで先手と後手を決めます。

2局目からは1局目と先後を入れ替えて進めて、最終局は再び振り駒で先後が決まります。

僅かでも先手が有利なので、振り駒はとても重要ですね。

特に、五分五分で迎える最終局の振り駒は緊張です。竜王戦などは、タイトルを取れば4320万円で負ければ1590万円ですから、一勝が2730万円の価値があります。

 

将棋界はAI(人工知能)の躍進があって、難しい時代になってきたようです。

トップ棋士によるカンニング疑惑なんて、洒落にもならないような事件も起こっています。

ゲームですから、ルールの見直しなどで何かもっと盛り上がるような工夫があってもいいかと思います。もっとも、徳川家康の時代から形が変わっていないので、難しいですね。