東京都の公開している関連HPをチェックしてみました。
確かに、豊洲新市場の総面積の約1/3に当たる建物の下部は、汚染が懸念された土壌を除去しただけで、盛り土がされていません。また液状化対策もされていません。
下部の土壌がむき出しのままで、地下水の上昇(毛細管現象です)をブレークする措置もありません。控え目に言っても、土壌汚染対策工事はおこなわれていない(汚染土壌は撤去したとしても)ことになります。
集中豪雨や地下水位コントロール施設のトラブルで地下水位が上昇すると、(建物地下以外の場所は地下水上昇をブレークしている+既存土壌がむき出しと言われる)青果棟の地下空間に水が溢れるという想像すらできます。
地下水浄化施設が正常に働いていれば、水があふれるだけと言えばそうですが、そんなみっともないことありえません。
かなり驚きました。これは、一体どういうことなのでしょうか?
小池知事が言うように、誰が・いつ・どこで・何を・何の目的で・どのようにして決定したのかを明らかにしなければなりません。
今回の工事では、コストの増加が不可解なほどに大きいので、コスト削減のために実施したという説明は考えにくいです。また、地下空間は駐車場などに有効利用するには高さが足りませんし、メンテナンススペースと考えると巨大すぎます。
東京都の実施責任者である市場長・局長クラスの幹部、技術会議などで名前が出ている部長・課長以下の担当責任者は説明をする必要があります。
また、責任を取る必要もあるでしょう。
一方で、建物の下に盛り土をしていないという事実を関係者が知らなかったというのも信じられません。技術会議の資料でも、添付写真でも、その事実だけは明瞭に記されています。
技術会議のメンバーはさすがに知っていたはずです。気づかないわけがありません。
また、事務系の職員は気づかないというのも、あれだけの大工事で現場に一度も行かなかったのでしょうか?
都議会議員についても同じです。あの工事期間中に、豊洲を誰も訪れないなんてことがあるのだろうか?(まぁ、都知事はあまり出勤されないそうですが・・)
これは、これで問題です。
また、工事は明るい太陽の下でオープンに行われていました。誰かが、特に秘匿をしようとした形跡はありません。
今日現在アップされているGoogleの地図でも建物の下に盛り土をしないまま、工事している様子があからさまに公開されています。
☞ Google Earth(豊洲) ~更新されたらごめんなさい~