カープの優勝は明日以降に持ち越し

 広島生れとしては、「金本!なにやっとんじゃ!しっかりせいや!!!!」でしょうか?

 

 カープ優勝に関するおめでとうブログを書く予定でしたが・・・

 金本阪神が地元甲子園球場で巨人に三連敗をするという意外な展開で、25年振りの優勝は明日以降に持ち越しになりましたので、ちょっと方向転換です。

 

 以前書いたように、現在の広島カープという会社はピカピカの高収益会社です。いまだに原爆からの復興のシンボルだとか、樽募金で支えられる市民球団とか、貧乏イメージを醸し出していますが、それはうまくつくられた虚像ですね。

 ☞ 「祝!黒田博樹200勝と広島カープの経営診断」

 

 FA制度の導入で主力選手が流出したのは事実ですが、高騰していたはずの人件費をカットできて、移籍金収入があったのですから経営的にはプラスでした。

 そこに、ズムスタ(マツダZoomZoomスタジアム)を開場して盛り上げて、2014年の流行語大賞になる「カープ女子」ブームで一気にブレイクしました。そして、2016年に25年ぶりの優勝を歴史的な”ぶっちぎり”で果たそうとしています。

 経営面でも2016年は経常利益で10億円以上が計上できる可能性もあり大成功です。

 しかし、経営者としては次の展開をどうしていくのか?大いに悩むところです。

 

 下に観客動員数をグラフにしました。

 2016年は今日までの合計で6試合を残しています。ズムスタは連日満員で収容人数キャパいっぱいですから、来年以降の観客動員に大幅な増加は見込めません。

 それでは球場を増設するのか?は難しい課題です。 

 旧市民球場は、1975年の初優勝のときには収容約25000人でしたが、その後の黄金期に外野スタンドを増設して、内野も二層化して収容約32000人に増やしました。グラフでわかるように、初優勝のときの観客動員を大きく超えることはありませんでした。

 

 さて、あなたがオーナーでしたら、次の戦略をどうしますか?

 手元資金は潤沢です。顧客やサプライヤーの支持も厚いです。部下も信頼してくれています。つまり、オーナーはたいていの戦略なら取ることが可能です。

~「ないないづくし」の経営戦略なら慣れているが?という方も多いでしょうか?~