みどりの日~はちみつの話~

みどりの日ですが、当地では強風が吹き荒れた一日でした。

 

みどりの日は祝日です。「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを目的にしています。

 

今年から、8月11日が「山の日」として祝日に加わりましたので、日本では1年間に祝日が16日になりました。結構、多いですね。

 

世界で1年間の祝日日数が多い国ランキングでは、インドとコロンビアの18日に次いで、堂々の第3位です。日本と同じ3位(16日)は、韓国・タイ・レバノンの3か国です。

主要国で言えば、アメリカ10日、フランス11日・ドイツ9日・イギリス8日、ロシア14日・中国11日 といった日数なので、なんとなく10日~12日くらいが平均です。

 

 

みどりの日にちなんだわけでもないのですが、はちみつの話です。実は、山口県にも養蜂を営んでおられる事業者さんがたくさんおられます。また、新たに養蜂に取り組みはじめた方の話も、よく聞くようになりました。

 

少し調べてみましたら、日本で養蜂を営んでいる事業者は約9300ということです。意外なほど多いのですが、趣味養蜂と言われるような小規模な事業者も含まれます。

国内で生産されるハチミツは年間約2800トンで、単価が2000円/kgくらいで、56億円くらいの事業規模です。ただし、養蜂で生産されるのはハチミツだけでなく、ローヤルゼリーとか蜜蝋とかもあり、ハウスなど園芸農家から花粉交配用ミツバチの仕事もあるので、事業規模は日本全体として84億円になります。

 

現在、日本で流通しているハチミツの93%は輸入品で、そのうちの80%は中国産です。他の産業と同様に、安い中国産ハチミツに押されて、長期的に見れば日本の養蜂は事業規模を縮小してきました。しかし、ここ数年は健康志向の高まりや食の安心・安全を求める声が高まって、国産ハチミツは下げ止まり、逆に増えてきています。

ミネラル・ビタミンがバランスよく含まれるハチミツは、それ自体が「健康食品」で「ダイエット食品」ですが、健康食品へ添加される甘味料としても需要が伸びています。

 

面白い取り組みとしては、都市養蜂(屋上養蜂)というのがあります。東京銀座のビルの屋上からミツバチを放って、皇居や浜離宮公園などから蜜を集めてくる「銀座ミツバチプロジェクト」というのが有名です。これは、面白企画でもなんでもなく年間生産量は1トンを超える立派な事業です。

 

養蜂が再び盛んになることは、蜜源であるレンゲや菜の花などの植物を守ることにもつながります。いろいろな可能性があって、取り組みが拡がっていくといいなぁと思います。