米韓軍事演習に反発して北朝鮮が核攻撃を示唆

米韓が、北朝鮮の金総書記をけん制するように、過去最大規模の合同演習をおこなっています。

 

世界の多くの人が、北朝鮮の今後について頭を悩ませています。

日本にとっては海を挟んでいるとは言え、隣国でもあります。北朝鮮の動向によっては、大きな影響が懸念されます。経営者として従業員や取引先に責任を持つ方は注意を怠るわけにはいきません。

可能性が高いか低いかはよくわかりませんが、北朝鮮が「アメリカ本土に向けた核による先制攻撃」をすると言っています。”まさか本当にはできないだろう”と甘く観る根拠はないでしょう。

専制国家であり、且つ独裁者が身体も精神も健全とは言えないわけですから、可能性を排除することはできません。

 

アメリカ本土への核攻撃には技術能力が不足していても、軍事演習中(あるいは終了直後)に韓国領に何かのアクションをする可能性は十分にあります。黄海の韓国領の島を再び砲撃することなどは、十分にありそうです。日本の方向にミサイルを打ってくることも過去に例がありました。

 

もし、これらの北朝鮮のアクションが米韓の想定している範囲の上のほうだったら、どうなるでしょうか? 具体的には、人的な被害があった場合です。

当然ながら、米韓と北朝鮮の間で何かの衝突が起こります。この衝突で北朝鮮が勝利できる可能性は低いと言うか、ほぼありません。米韓軍が無傷では済まないでしょうが、衝突は短期間で終息すると思われます。北朝鮮の体制は崩壊することになります。

 

問題は、北朝鮮の体制が崩壊した後のことです。専制独裁を70年に渡って続けてきた北朝鮮にはリーダーがいません。どんな有能な人でも、少しでも頭角をあらわすと粛清されてきました。国民全体を貧困に置くことで、大きな格差もつくりませんでした。相互監視(密告)の仕組みが確立されていて、心を通わせるまとまったグループもありません。崩壊すると直ぐに”てんでんばらばら”になります。

 

朝鮮半島統一は、全く統一されていない人口2500万人の北朝鮮を2倍の人口5000万人の韓国が吸収することを意味しますので、容易ではありません。

ちなみに、ドイツ統一は、人口1600万人の東ドイツを、4倍の人口6300万人の西ドイツが吸収したものでしたが、大きな困難がありました。東ドイツは民主的な社会主義国家であり、声を上げる市民グループもきちんと存在していたのに・・です。

 

北朝鮮の現行体制が、今後10年も20年も続くと考えている人は世界でも少ないと思います。

遅かれ早かれ、軍事衝突か内部崩壊かわかりませんが、朝鮮半島統一のときがきます。

心構えはしておくべきでしょう。