「2015Jリーグアウォーズ」 広島が多数受賞

 Jリーグの年間表彰でも、サンフレッチェ広島への称賛は続きました。

 

 今年のサンフレッチェ広島は、Jリーグを制して、素晴らしい戦果をあげました。今日の年間表彰式でも、MF青山がのMVPをはじめとして、受賞ラッシュでした。

 今年はJ3をレノファ山口が制したこともあり、広島・山口地域としてはサッカーの年でした。

 一方で、今年は日本代表の大活躍と五郎丸ポーズで、日本全体としてはラグビーの年でした。

 

 Jリーグの1位・2位の順位ですが、以下のようになっています。

 J1 1位 広島 23勝 5分 6敗 勝点 74

    2位 浦和 21勝 9分 4敗 勝点 72

 

 J3 1位 山口 25勝 3分 8敗 勝点 78  得失点差 60

    2位 町田 23勝 9分 4敗 勝点 78  得失点差 34

 

 ちょっと面白いのは、広島も山口も優勝したのですが、負け数は2位のチームより多いのです。そして、引き分けが少ないのです。

 サッカーの勝ち点制では、勝利に3点・引き分けに1点が与えられます。負ければゼロです。

 そこで、よく「勝ち点を獲りに行く」という言い方がされて、引き分けを狙うような戦略が採られます。Jリーグの”ホーム勝ち:引き分け:ホーム負け”の割合は、”42:25:33”というのが過去のデータです。4分の1に当たる試合が引き分けになります。

 

 浦和の引き分けは26%・町田は25%ですから、両チームの引き分け確率は平均的です。

 広島と山口はともに各リーグで最も引き分け数の少ないチームです。

 正しいかどうかはわかりませんが、年間34試合(J3は36試合)もするリーグ戦では、苦しい展開の試合で「勝ち点を獲りに行く」ことで無理をするより、負けは負けとして「勝つ試合を勝ち切る」ことが正しい戦略なのかもしれません。

 

 ラグビーW杯でも順位の決め方のほうは、もっと議論を呼びました。

 POOL B

 1位 南アフリカ    3勝 1敗 勝点 16 ボーナス 4

 2位 スコットランド  3勝 1敗 勝点 14 ボーナス 2

 3位 日本       3勝 1敗 勝点 12 ボーナス 0

 

 ラグビーワールド杯の勝ち点制では、勝利に4点・引き分けに2点が与えられます。負ければゼロです。これに加えて、4トライ以上あるいは7点差以内の敗戦には1点のボーナスが加点されます。

 結果として、3勝1敗で並んだ3か国のなかで日本が3位になったわけです。

 

 論理的には、南アフリカが僅差でサモアに負けて2勝2敗となっていても、4試合とも4トライ以上・2敗が7点差以内の敗戦となっていたら勝ち点14で2位になります。万が一、そんなことになったら大騒ぎになったかも知れません。

 番狂わせの少ないラグビー独特の方式ですから、それだけ日本の南アへの勝利が大変なことだったということでしょう。

 まぁ、スポーツはルールのなかで戦うわけですから、それぞれの方式のなかで勝ち抜く戦略が必要だということですね。