土木の日に「土木遺産」をご紹介

11月18日は「十と一・十と八」で「土木」の日です。

 

惣郷川架橋(山陰本線・山口県阿武町)土木学会HPより
惣郷川架橋(山陰本線・山口県阿武町)土木学会HPより

土木学会が「選奨土木遺産」というものを選定しています。

 

山口県でもいくつか選定されているのですが、そのうちの一つが写真の「惣郷川架橋(そうごうがわかきょう)」です。

山陰本線は京都駅から下関市の幡生駅までの674kmに及ぶJRの幹線です。(日本一長いのは東海道本線の714km)

 

昭和8年に全線開業したのですが。工事が最も難航したのが、この惣郷川架橋だったそうです。

全長189mの鉄筋コンクリート・ラーメン桁橋です。(ラーメンは食べ物でなくて、柱と梁が一体になった「枠」構造のことです。)

山陰本線で最も美しい橋として「撮り鉄」の皆さんにも有名です。

 

この橋は、間組が施工したのですが設計者が誰なのかは不明です。日本海の波浪や強風に耐えるように、堅牢な構造をしているうえに非常に丁寧な仕上げをしています。

この間のメンテナンスもあって、80年以上経過した現在でも良好な状態だそうです。

 

※ 山口県内のその他の近代土木遺産

牛島藤田・西崎の波止 (光市) 

大津島(旧)回天発射訓練基地 (周南市)

角島灯台・関連施設群  (下関市)

徳佐川橋梁  (山口市)