火山の噴火は温暖化を止めるけど・・

 今朝の新聞で、阿蘇山の噴火が停止したという発表がありました。


 阿蘇山は美しく紅葉して、本格的な観光シーズンに入ったところですから、ちょっと追い風になるよいニュースです。たまたま、環境セミナー用に地球温暖化についてのパワポ資料をつくっていたところなので、関連をちょっと書きます。


 地球温暖化は二酸化炭素に代表される温室効果ガスの人為的な排出が最も大きな要因です。

 温暖化は人類のみならず地球の生き物には大きな影響を与えています。世界的に自然災害が頻発して、生態系に大きな変動が生じています。日本でも、大水害や巨大台風による被害が続いています。

 さすがに最近では「温暖化がウソ」だとか、温暖になったほうが作物の収穫が増えるとか、無責任なことを言うニセ科学者は登場しなくなりました。地球温暖化は何としても食い止めなければなりません。

 ところが、世界の温室効果ガスの28%を放出する中国と16%の米国がほとんどやる気を見せません。先日の国連総会前の米中首脳会談でも、この問題に関しては当面はあまり何もしないということを笑顔で握手しました。どうにも、歯がゆいところです。


 さて、阿蘇山の噴火ですが、火山の噴火が地球温暖化に大きな影響を与えることがあります。

最近では、1980年のアメリカ・ワシントン州のセントヘレナ火山の大爆発がありました。標高2950メートルだった山は中腹から上が吹き飛ばされました。今は、400メートル低くなって、標高は2560メートルです。この噴火で約4億トンの火山灰が放出されて、北半球の温度上昇は一時的に止まりました。

 ちょっとさかのぼると、明治16年(1883年)のインドネシアのクラカトア火山の爆発では70億トンの火山灰が噴出されたと推定されています。この影響で、地球の平均気温が0.5℃下がって、3年に渡って世界で異常気象が続いたと言われています。

 もちろん、温暖化が一時的に解消されても直接的な被害は甚大です。


 このように、大気中に放出された微粒子は太陽を遮って地球表面の温度を下げる効果があります。

この効果は火山の噴火に限りません。砂漠の砂が舞い上がることでも同じ効果があります。世界最大のサハラ砂漠は年間2億トン弱ですが、世界的に砂漠化が進んでいて大気中の砂の量は増えています。中国からの黄砂の飛来も増えています。

 さらに、中国をはじめとする新興工業国の大気汚染指標で有名なったPM2.5(2.5μm以下の微粒子)も実は地球温暖化の効果を下げています。

 世界の大気汚染でも毎年毎年多くの生命が失われいます。


 火山の噴火も砂漠化も大気汚染も関係なく、温室効果ガスの排出量を抑制することで、温暖化ストップを目指したいものです。