仏教ブーム?・・ビジネスの目線で考える

爆笑問題の「お坊さんバラエティーぶっちゃけ寺」という番組があります。

 

チラ見しただけですが、ほんとうに仏教ブームなんですね。ところで仏教って儲かるらしいのですが・・本当でしょうか?

 

国の統計によると、仏教の事業規模はおよそ2兆円です、従業者数が19万人ですから、一人当たり1千万円ちょっとという計算です。

事業所数(働く人=普通は住職さん=が居るお寺のことです)は6万3千ほどなので、1事業所当りは平均3人が働いていることになります。サービス業で従業員3人の事業所が年間3千万円の売上は、かなり優良です。さらに、仏教の事業所の9割は土地を所有していて、平均は8000坪ほどですから、相応の資産もあります。さらに、税の優遇などもあります。

後継者が居なくて事業承継に困っているお寺を買いとることなんか、十分に考えられます。新規参入の障壁も、意外と低いような気もします。

・・と、罰当たりなことを考えてみました。

 

一方で、既に住職を務めている側は経営者として、いろいろな勉強をして運営されています。会計経理や資産管理、営業販売活動などもたいせつです。

 

 

現在のお寺(住職)の収入は、葬祭関係が大きな割合を占めているそうです。葬儀のお布施や戒名代などです。無宗教の方も増えているので、気の利いた住職さんは檀家でない家の葬儀も担当されます。大手の派遣会社や葬祭場に、営業を掛けるそうです。また墓地経営も墓石のあっせんなどの一時金以上に、管理料などの固定収入もあります。

 

ただ、お寺の経営としては葬祭・墓地関係への依存し過ぎないことも重要です。

やはり、多くの人々は仏教が民衆を正しく導く拠りどころになることを期待しています。

オウム真理教事件に代表されるような非人道的な酷いことが起きています。悪事を働く人、心を病んでいる人、家庭を壊した人、仏教が救わなければならない人は増えているようです。

お寺がそういう人を救って、そういう人がお金を稼いで、感謝の気持ちでお布施をする。そして、お寺の経営がよくなるという循環が自然な感じがします。