改善は、やめる・すてる・へらす

改善提案活動で、何かを増やしたり、追加したりすると改悪になるケースは多くあります。

 

考えてみれば当然で、手順書を追加したり、チェック項目を増やしていけば、仕事の量が増えて煩雑になります。煩雑になれば、錯覚や間違いが増えて、混乱してしまいます。

 

増やさなければならないこともありますが、逆にやめる・すてる・へらす改善もたくさんあります。簡素になって、単純にすることができれば、仕事の失敗は減っていきます。

 

現場で改善提案活動を活性化させようとすると、改善とはお金を使って余計なことをすることだと反対する人がいます。こういう人には「何でも反対」という人も多いのですが、一理もあります。

 

多くの工場が改善提案を募集して、年度で改善予算を立てて実施しています。予算が立てば、それを管理して使い切ろうという考えにもなっていきます。下手な管理をすると、何件の改善提案を実施して(実施率 %)、費用をいくら使ったというのが評価になったりします。

 

やめる・すてる・へらす方向の改善は、工場できちんと管理しなければ進みません。改善実績としてきちんと把握して、評価をすることです。事例集を作って、いくらの効果があったのかを把握して公表します。

 

何となく昔からやっていること、昔は必要だった(けど今は必要ない)ことで、見直しすれば改善につながることは、かなりの数ありそうです。

 

そういう目で、職場を再検討してみてください。