「千葉紀」 いいですね!

地質年代に「千葉紀(チバシアン)」ができるかも知れない。本当かな?

 

先日の読売新聞に、『来年の国際地質質科学連合で選定されれば、258万年前から現在までの「新生代第四紀」の中に、「千葉紀(チバシアン)」と呼ばれる時代ができるかも知れない。』という記事が載りました。

千葉県の養老川沿いの地層が、約77万年前に起きた地磁気逆転を示すということです。

地球は地磁気のN極とS極がときどき逆転するのですが、最後の地磁気逆転の痕跡だそうです。磁場の逆転によってどんなことが起こるのかはよく分かっていませんが、何かしら大きな影響があったと想像されます。

 

地磁気の逆転は、気象庁のHPによると過去360万年で11回の逆転があったそうです。平均すれば30万年くらいの間隔になります。「千葉紀」が始まる77万年前を最後に磁場が逆転していないのは不思議です。そろそろ次の磁場の逆転がおこるかも知れませんね。

一方、77万年という長い平穏な時代が続いたので、我々人類が誕生して、進化をしていったとも言えます。

 

現在は地質年代で言えば、約1万年前からはじまる

>「新生代」-「第四紀」-「完新世」です。(完新世のなかはまだ分かれていない)

ひとつ前が、12万年前からはじまる

>「新生代」-「第四紀」-「更新世」-「後期」

そのひとつ前が、77万年前からはじまる

>「新生代」-「第四紀」-「更新世」-「中期」

 

この「更新世中期」が「千葉紀」になる可能性があるという説明です。ちなみに、この更新世中期には「イオニアン(古代ギリシャの地名)」と名付けようという提案もあるようです。

 

ちょっと「千葉」という日本の地名が命名されるという驚くニュースなのですが、他の年代もローカルな地名が時代の名前についています。例えば、カンブリア(紀)はイギリス・ウェールズ北部の地名で、ジュラシックパークのジュラ(期)はフランス・スイス国境の山脈の名前です。

要するに時代を特定できる地層や地質が発見された場所などに由来した名前をつけることが多いということです。

 

と言うことで、本当かな?とも思いますし、どうなるのかはわかりませんが、「千葉紀」という名前はわくわくしますね。