長さの単位・・湯川から光年まで

久しぶりの計量ネタですが、「湯川」という単位を知っていますか?あの湯川先生です。

 

長さの単位には、いろいろあることはご存知の通りです。

1メートルの1000分の1が、1マイクロメートル(1ミクロンとも言います。)

1マイクロメートルの1000分の1が、1ナノメートル。

このナノくらいまでが、日常によく耳にする単位です。

 

1ナノメートルの10分の1を、1オングストローム(1Å ・・Aの上に〇をつけた単位記号)と言って、昔は物理でも化学でもよく使われていました。今は、単位系の混乱を避けるために使用されることがなくなって、ナノより小さいほうは、ピコを使います。

1ナノメートルの1000分の1が、1ピコメートルです。

 

1ピコメートルの1000分の1は、1フェムトメートルと言いますが、「YUKAWA」とも言います。ご存知の日本の原子物理学者・湯川秀樹博士に因んだ名前です。残念ながら、現在では使われることはありません。

なお、先のオングストロームはスウェーデンの物理学者(太陽スペクトルの研究)です。

 

長さの単位で、大きいほうは「光年」が有名です。

光が自由空間を1年間に通過する長さを言います。1光年は、1lyと表記しますが、「ly」はライトイヤー(光年)のことで、1ly≒9.46×10^15m、約9.5兆キロメートルです。

 

「光は1秒間で地球を7周半する」と言うのはよく耳にします。地球の1周は約4万キロメートルです(最初は北極から赤道までの距離の1万分の1を1メートルと定義していたのです。)から、光は1秒間に約30万キロメートル進みます。これが1光秒です。

 

「今見ているのは8分20秒前の太陽」というのもよく聴きます。”8光分20光秒”が、太陽と地球の距離ということになります。

 

「光分」でもあまり実感がわかないのですが、「光年」はその(×60×24×365=525,600倍)です。とんでもなく長い距離なんですが、わたしたちの地球を含む銀河系の直径は約10万光年もあるのだそうです。