中小ものづくり経営の極意とは・・

少量・多品種・異形・不定期・低頻度・短納期。だから高価格。

 

上の言葉を、ある方から言われました。納得できるでしょうか?とても潔いお話です。

中小企業は大企業のマネをしても仕方ない。我が道をいくぞという方です。

 

大量生産をしてコストダウンしようなんて、俺はまったく考えたことがない。「より安く」と言うのは、比較するモノがあるから「より・・」なんだ。ウチでしかできないのだから、お客さまから「よその同じものより安く」とを要求されることは無い。

 

日本は人口が減って、仕事も減っている。それでいいじゃないか。

人口が増えて需要が増えるから、もっと大量にもっと安くしてくれと言われるんだ。そんなのは俺は嫌だ。ウチの会社は人口が増えている海外に輸出なんてしないよ。

 

日本人には欲しいモノが無くなっているって? それでも買いたいものは高価でも構わないということだろう。そもそも「よい品を、より安く」に、どんな理屈があるのか? 何もないじゃないか。「よい品ほど、より高い」のなら理屈に合っているだろう。

 

会社の業績は「数字」だと言うのは公開企業や大企業にまかせたらいいんだ。

中小企業は「数字」でモノを言ってはだめだ。ウチの数字はあらゆる手段で徹底的に隠している。よい会社は、儲かっていることを目立たせないものだ。安全操業や品質保証以外の「見える化」は禁止だ。但し、数字が判らない称賛は喜んで受ける。表彰や感謝は大歓迎だ。

 

何故、そんな勝手なことが続けられるのかというと、自分だけが儲けていないからだ。

ウチと取り引きする会社はすごく儲かっている。それに、ウチと競合している同業者もみんな儲かるようにしているんだ。だから、誰も文句は言わないし、いつまでも続けられるのだ。

 

皆さん、どうでしょうか?