RBM  リスクベースメンテナンスという考え方

化学プラントのメンテナンスではRBM(あるいはRBI)という考え方をします。

 

発生頻度と危害の程度をマトリックスにして、リスクレベルを決めます。メンテナンスの方法や頻度、被害を低減する対策などを、リスクレベルに応じて決定するわけです。

 

今はリスクゼロを求められることも多いので、あまり声を大きくして言えない雰囲気もありますが、プラントを動かして生産をする以上は何らかのリスクは存在します。

 

RBMを運用するのに、重要なものは3つあります。一つは、メンテナンスに携わる人材です。科学的で専門的な知識を持ち適切な判断力がある人材が必要です。二つは、メンテナンスを実施する技術と設備です。十分な機能を持った装置を使用しなければなりません。そして、最も重要な三つ目が「規格=ガイドライン」です。

 

原子力発電所においても福島原発事故の反省からガイドラインの見直しが行われています。原発に限らず、日本の工場では技術者の世代交代が進み、設備の老朽化と刷新が行われているところです。

各工場において、適切なガイドラインの作成とレビューを進めています。