5Sの三番目のS(清掃)

ディズニーランドでは、雨の日のもベンチの拭き掃除をするそうです。

 

この話は、よく出来ているので都市伝説なのかもしれませんが・・・

「ディズニーランドでは開店前に、すべての従業員が園内の清掃を徹底して行います。屋外にあるベンチも一つ一つ丁寧に拭き掃除をおこないます。

この拭き掃除は、晴れた日だけでなく、雨の日でもおこなわれます。雨の日にベンチに腰掛ける人が誰もいないとしてもです。」さて、なぜでしょうか?

答えは、ベンチの背板を留めているネジが緩んでいないか、手摺りにバリが出ていないか、などベンチの不具合を見つけるために掃除をしているのだそうです。つまり、「清掃とは点検」なのです。

 

清掃そのものは付加価値を産まないムダな作業と思われがちです。

しかし、作業場に散らばったゴミや部品は、どういうわけか製品に混入したがり、機械にはまり込みたがります。窓ガラスについた油は、なぜか肝心の手元だけを暗くします。ホコリを拭ってやらなかった機械ほどよく壊れますし、ゲージがよく見えなかったタンクだけ油が減っているものです。

清掃が行き届いている工場ほど品質が良くなりますから、清掃は大きな付加価値を産む作業です。

 

アジアの工場は専門の掃除をする作業者がいるケースがあります。これでも異物混入の防止などには効果があるのですが、その生産を担当していて愛着を持って機械を使う人自身が清掃することが優ります。「ここの油が漏れている」「ちょっと音がおかしい」「微かに焦げ臭い」といった異常に気づくからです。こうなれば、「清掃とは設備保全活動」になります。