ベンフォードの法則が、あなたの不正を見破るかも。。

1938年に、米国の物理学者フランク・ベンフォードが発見した法則です。

 

簡単に言えば、世の中にある数字の最初の1文字は、以下の法則に従って現れるのです。

1: 30.1%、2:17.6%、 3:12.5%、4:9.7%、5:7.9%、6:6.7%、7:5.8%、8:5.1%、9:4.6%。

 

試みに、世界193か国の人口を調べてみました。

最初の数が1の国は、日本を含めて53か国(27.5%)ありました。10億人台の中国。1億人台は日本をはじめ8か国。1000万人台がコートジボアールからチュニジアまで23か国などです。

最初の数字が2の国はインドネシアなど29か国15.0%です。同様に最初が3の国はアメリカなど25か国13.0%。以下、4は11.4%・5は8.3%・6は7.8%・7は5.7%・8は6.2%・9は5.2% となります。

最初の数字が9の国は。ハイチ・ギニア・ベラルーシなど僅かに10か国です。

概ねベンフォードの法則と合致しました。

 

次に、昨年末の衆議院選挙比例区の都道府県別政党得票数(n=165)で調べてみました。

これも、1: 22.4%、2:21.2%、3:15.2%、4:10.3%、5:10.9%、6:6.1%、7:7.3%、8:3.6%、9:3.1%。かなり合致しています。

  

ATMのテンキー
ATMのテンキー

 

直感的には最初の数字は1も2も・・9も同じ確率で出るように思います。

このため、詐欺師が作った架空の金額や、不正経理などでねつ造した架空のデータなどは、このベンフォードの法則とは異なる数字の並びになります。1や2は実際より少なめに、8や9は多めに出てくるという意味です。

 

このため、ベンフォードの法則は、数字に表せる不正を見破る有効なツールとして使われます。

ご用心?ください。あれ?