日本には外資系消費財企業が少ない?

外資系企業というのは数多く存在しますが、多くは生産財を取り扱っています。消費財を取り扱う企業は比較的少ないような気がします。

 

統計を調べてみると、日本に外資系企業は3000社以上あって、売上高も50兆円近いようです。もちろん、消費財企業もかなりありました。

但し、日本の最大の外資系企業は日産自動車で、第2位は昭和シェル石油です。純粋な外資系企業のように見える大手企業の順位は、ファイザーや日本サムソン、マイクロソフト、ヒューレッドパカード、インテル・・という順です。

 

そこで、外資系の消費財企業を思い出してみると、コカ・コーラ、ネスレ。マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、スターバックス。P&G、ユニリーバ、ロレアル。・・・。う~ん、意外にたくさんありました。

 

これらの企業に共通するのは、外国(特にアメリカやヨーロッパ)の生活スタイルや雰囲気を提供しているということでしょうか。

世界第2位のスーパーマーケットチェーンであるフランスのカルフールが日本市場で失敗して撤退したのは、日本を調査したうえで日本市場にマッチした店舗設計や品揃えを完璧にしたことだと言われます。日本人のお客は、カルフールを使い勝手の良い総合スーパーストアとして期待したのではなく、カルフールにフランスを求めたのです。

 

マーケティングの起源は、キャデラックだそうです。キャデラックは、お客に移動手段を提供したのではなく、ステイタスを与えました。

お客が何を欲しがっているのかを、正確に見極めることは実に難しいことです。