差別化はひとつではなく複数持って戦略になる

今日、お会いした金属関係の会社を経営されている社長さんからのお話です。

 

中小製造業は競争相手と「差別化」しなければ勝てない。但し、差別化できているのが、一つだけだと勝てない。二つの差別化項目があって、初めて戦える。

 

解りやすく、製造業の戦略分野をPQCDSM(製造能力・品質/品質保証・コスト・納期・安全性/環境性能・イメージ/活力)の6つとしてみよう。P(製造能力)で他社と差別化できていても、それだけでは勝てない。合わせて、Q(品質)もよければ戦える。もちろん6つの分野全てで差別化できれば無敵だが、そんな会社はなかなか無い。

 

差別化できるものがゼロの会社は続いていないので、たいていの会社は差別化できるものを1つは持っている。でも1つしかなければ赤字に苦しんでいるだろう。2つあればトントン。3つあればマズマズ。4つあれば優良会社と言える。

 

もし会社に製品に関する強みが1つしかないなら、元気な挨拶とか、きちんとした服装とか、工場の周りの清掃とか、何でも構わないから2つ目の差別化を持つこと。2つ持ったら3つ目を作ること。そうすれば、会社は強くなります。